東京都は、地理的条件や社会的条件等の制約から、医療の確保が困難な島しょ地域の町村及び多摩地域の2町村を対象に、医師の派遣等を行い地域に不足する医療を確保しています。
具体的には下記の事業を行っています。
1 医師確保のための取組
(1)自治医科大学における医師の養成及び卒業医師の派遣
(2)へき地勤務医師等確保事業
(3)へき地勤務医師の給与費補助
2 医療提供体制確保のための取組
(1)へき地専門医療確保事業
(2)へき地医療機関の施設・設備整備補助
(3)小笠原診療所運営費補助
3 診療支援の取組
(1)島しょ地域で対応できない救急患者が発生した場合の救急医療体制の確保(東京消防庁のヘリコプター等による搬送、収容病院・添乗医師の確保など)
(2)画像電送システムによる診療支援(島しょ医療機関と都立広尾病院間に設置)
(3)代診医の派遣
4 へき地医療の普及・啓発
(1)へき地医療機関からのホームページによる情報発信など町村の取組支援
東京都地域医療医師奨学金制度(一般貸与奨学金)は、「将来医師として、東京都の地域医療に貢献したい」と考えている医学部生(5年生、6年生)に、東京都が奨学金を貸与する制度です。
この奨学金の貸与を受けた医学部生が、医師国家試験に合格し、初期臨床研修を修了した後、原則として3年間、東京都が指定する医療機関で、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として従事したとき、奨学金の返還が免除されます。
また、東京都の地域医療に関する理解を深めるためのプログラムを用意して、皆さんのキャリアアップを支援します。
詳しくは、「東京都地域医療医師奨学金のご案内〜平成23年度一般貸与奨学金〜」で内容をご確認ください。
(※以下は、平成23年度の場合です)
1 申込資格
* 東京都内に所在する大学医学部の5年生(平成23年4月1日現在)
* 将来、医師として勤務することが返還免除の要件となっている奨学金を借り受けていないこと。また、今後借り受ける予定もないこと。
* 将来、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として、東京都が指定する医療機関に、奨学金貸与期間の1.5倍の期間、従事しようとする意思があること。
2 募集人数
26名
3 奨学金の内容
(1)貸与金額
月額30万円(2年間で720万円)
(2)貸与期間
平成23年4月から大学を卒業する月まで
・ただし、休学、停学、留年している期間は、原則として貸与を休止します。
・貸与が決定したときは、平成23年4月に遡り貸与します。
(3)奨学金の返還免除要件
次の1から3までの条件をすべて満たしたとき、奨学金の返還を免除します。
1 大学卒業から2年を経過する日までに医師国家試験に合格し、合格後は速やかに医師免許を取得すること。
2 医師免許取得後、直ちに、初期臨床研修を開始すること。
3 初期臨床研修修了後、引き続き、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として、東京都が指定する医療機関に、奨学金貸与期間の1.5倍の期間、従事すること。
4 選考及び決定方法
(1)各大学で、東京都へ推薦する学生を選考します。
(2)大学から推薦された学生に対して、東京都が面接を行います。
面接実施時期:平成23年6月中旬予定
(3)面接の結果及び提出された書類を審査し、被貸与者を決定します。
決定時期:平成23年7月上旬予定
5 申込方法
次の書類を在籍している大学医学部(都内に所在するものに限る。)に提出してください。
(1)一般貸与奨学金貸与申込書(指定様式あり)
(2)誓約書(指定様式あり)
(3)面接票(指定様式あり)
(4)信書「私のやりたい地域医療」 A4 1枚
自分の考えを1200字以上1600字以内で、小論文形式にまとめてください。
(5)推薦書(指定様式あり)※大学が記載します。
6 申込締切
在籍している大学で確認してください。
7 問い合わせ先
東京都福祉保健局医療政策部医療人材課
電話 03(5320)4441
E-mail:S0000297@section.metro.tokyo.jp
問い合わせの際は、件名を「医師奨学金について」としてください。
〒163-8001
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
東京都庁第一本庁舎 23階南側
東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)制度は、将来、医師として、東京都の地域医療に従事する強い意志を持つ医学部生(都が指定する大学が実施する「東京都地域枠入学試験」に合格し入学する方)に、東京都が奨学金を貸与する制度です。
(※以下は、平成23年度の場合です。平成23年度の募集は終了しました。)
1 平成23年度大学医学部「東京都地域枠入学試験」について
(1)都が指定する大学及び募集人数
大学名 人数
順天堂大学 10人
杏林大学 10人
東京慈恵会医科大学 5人
・平成23年度入学試験は、実施大学を3大学へ拡大し、募集人数を計25人へ増員します
(2)出願資格(特別貸与奨学金の申込み資格)
次の1から3までの要件をすべて満たす方が対象です。
1 出願時に、次のいずれかの要件を満たす者
ア 東京都内に住所を有し、かつ高等学校等を卒業した者
(卒業見込みを含む。)
イ 都内の高等学校等を卒業した者(卒業見込みを含む。)
2 各大学が実施する「東京都地域枠入学試験」に合格したとき、当該大学への入学を確約できる者
※ 東京都地域枠入学試験の併願は可能ですが、合格したときは入学を辞退できません。
3 医師免許取得後、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、東京都が指定する医療機関において9年間(初期臨床研修期間を含む。)以上の期間、医師として従事しようとする意志を有すること。
(3)東京都地域枠入学試験の概要
各大学のホームページをご覧ください。
* 順天堂大学のホームページ
* 杏林大学のホームページ
* 東京慈恵会医科大学のホームページ
2 東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)の概要
(1)奨学金の貸与金額
奨学金として、当該大学の修学費(全額)及び生活費(月額10万円)を貸与します。
なお、大学において授業料等の改定が行われた場合は、奨学金の額も改定します。
大学名 修学費
(6年間計) 生活費
(6年間計) 合計額
順天堂大学 2,090万円 720万円 2,810万円
杏林大学 3,700万円 4,420万円
東京慈恵会医科大学 2,250万円 2,970万円
* 修学費には、学生会・父兄会費、傷害保険料等は含みません。
* 修学費は、東京都が直接大学へ支払います。入学金を含め、一時的な立替えをする必要はありません。
* 生活費は、学生本人名義の口座へ振り込みます。
(2)貸与期間
平成23年4月から大学を卒業する月まで
ただし、休学しているとき、留年により同一学年を再度履修している年度は、原則として貸与を休止します。
(3)返還免除の要件
次の1から3までの要件をすべて満たしたときに、奨学金の返還を免除します。
1 大学卒業後、2年以内に医師国家試験に合格すること。
2 医師国家試験合格後、速やかに医師免許を取得し、卒業した大学の付属病院(ただし、都内に所在する病院に限る。)で初期臨床研修を開始すること。
3 初期臨床研修修了後、引き続き、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として、東京都が指定する医療機関に奨学金貸与期間の1.5倍の期間、従事すること。
(初期臨床研修2年間は従事期間に含む。)
※ 将来、従事する領域(小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療)は、奨学金の貸与を受けた学生(医師)が選択します。
(4)返還免除の要件
「(3)返還免除の要件」に該当しなかったときは、貸与を受けた奨学金に利息(年10%)を付した金額を返還していただきます。
3 募集要項の請求方法及び申し込み方法等
募集要項(「東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)のご案内−平成23年度入学生用−」)は、各大学で配布しています。
* 順天堂大学
* 杏林大学
* 東京慈恵会医科大学